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第37日 関〜坂下〜土山
朝食の前に、宿舎の裏の池の周りを散歩する。緑の中で、人けがなく気持ちがよい。
鈴鹿峠を越えるために早めに出発する。
国道1号と合流する所が西の追分で、伊勢別街道と大和街道の分岐点である。 髭題目の道標があり「ひだりハいかやまとみち」と書かれてある。 鈴鹿馬子歌「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山雨が降る」の碑がある。
一里塚跡の標示杭。
弁天橋で山裾の旧道にはいる。
沓掛公民館、坂下の馬子歌資料館による。
なおいくと松屋、大竹屋など坂下の本陣跡の標石があるが、建物はない。
ここから登り坂になる。法安寺を過ぎて国道1号に合流する。
岩屋観音にいく。 「旅人の道中安全を願って、岩の断崖をくりぬいて延命地蔵などの石像を安置したもの」。 鬱蒼とした緑の奥に滝があり、観音堂がある。 現在本堂が工事中でゆっくり見る雰囲気ではない。
往時の峠道がそのまま残る細い急な坂を登る。鈴鹿峠を越えるためだ。
一気に坂を下って国道1号に合流。 大きな灯籠や手入れされた樹木のある山中一里塚公園がある。
土山の猪鼻にでる。 ここは昔、上り下りの立場ということで「いの花や 早稲のもまれる山おろし」の大きな子葉の 句碑がある。
田村川を越えると田村神社。 鈴鹿山中の鬼を退治した坂上田村麻呂を祭神にしている。 鳥居が三重にあり、拝殿はシンプルな檜皮葺き。
参道に安政4年(1857)の目が丸く飛び出していて団子鼻の 「京くずし」狛犬。 拝殿前に少し目のでた「唐草尾下がりしょうわ」の狛犬がいる。
杉並木の参道脇に高札場跡の碑がある。
道の駅「あいの土山」がある。 そこで一休みして、バスの便を確かめてから土山宿を見物しにいく。
白川神社。檜皮葺きで屋根が唐破風である。 石が鉄色で尾の巻き毛が多くずんぐりした、明治30年(1897)の「京尾太」の狛犬がいる。
「土山宿は、平安時代に伊勢参宮道が鈴鹿峠を越える旧東海道を通るようになって以来、 難所を控える宿駅として発達した」という。
コンビニで飲み物とアイスクリームを買い、バス停で食べながら時間の調整をする。
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