もどるfoot_linehidari.gif   iconhoum1.gif icon2133.gif   foot_line.gifすすむ

第6日  戸塚〜藤沢        

                        宿間の距離    7.8km    1997.10.10
                 歩いた距離    13.4km    1999.10.30

 戸塚駅で下車し、にぎやかな商店街を通り抜ける。

 「明治天皇戸塚行在所」と書かれた石柱がある戸塚本陣の横に、羽黒神社がある。
おかっぱ頭で目がぱっちりとした昭和11年(1936)の「江戸くずし」狛犬がいる。
元禄の庚申塔や道祖神、天保元年(1830)の灯篭がある。

 八坂神社(牛頭天王社)は、元亀3年(1572)に郷の庄司内田兵庫源正親が牛頭天王社を
草創勧請したもの。7月14日の夏祭りに、「無病息災を祈願して行われるお札まきは、
町内の男子が女装して渋うちわを打ち、原始的な踊りをしつつ五色のお札を
中天に撒くもので、この踊りは江戸時代中期に江戸や大阪で盛んに行われていたが、
現在は戸塚宿だけに伝わっている。

 風流歌の歌詞に『ありがたいお札、さずかったものは病をよけるコロリも逃げる』
という文句があることから、祇園祭と同様に厄霊除けの行事であることがわかる」という。

 耳が大きく、口が裂けている昭和13年(1938)の「江戸耳長」の狛犬がいる。

tokaido06-01.JPG

 富塚八幡宮は、「『前九年の役』で源頼義、義家父子が奥州に
下る途中当地に露営した時、夢に応神天皇及び富属(とづき)彦命
の神託を蒙り、戦功をたてることができたのに感謝して、
延久4年(1072)社殿を造り、両祭神を祀り勧請した。

 山頂の古墳は富属彦尊の墳墓と伝えられ、これを富塚と称し
『とづか』の地名発生になったと伝承されている」。

 天保12年(1841)の牛のような顔で角が一本ある「江戸」狛犬
がいる。

 境内の木造の倉の壁に、鉄製の五幣と弓矢が飾ってある。

tokaido06-02.JPG

 第六天神社の先すぐに石仏群がある。
 元禄4年(1691)の庚申塔は青面金剛や天邪鬼、三猿の彫りが
しっかりしている。

 大坂の登り道になる。大坂は長い坂で、
川柳に「佐野の馬 戸塚の坂で二度転び」とある。
 これは謡曲「鉢の木」の主人公佐野源左衛門が、
いざ鎌倉と駆けつける時に栄養失調の馬がこの坂で息切れしたこと
による。

 この坂を上りきると、国道は上下の車線が二手に分かれ、中央の分離帯には松などの
木々が茂っている。

 ガソリンスタンドの先に仮名手本忠臣蔵の「お軽寛平戸塚山中道行きの場」の碑がある。

 立派な民家の庭の中に、日本橋から11番目の原宿一里塚跡がある。
塚の付近に茶店などがあったので原宿と呼ばれるようになったという。

 向かいに、安永5年(1776)の鳥居があり、長い参道で古い社殿の浅間神社。
境内に道祖神群がある。青面金剛がいなくて三猿だけが三角形に配置されている延宝年間
(1673−)の庚申塔がある。

 原宿の「大まつば」というすしやで昼食。

 しばらくいくと左に諏訪神社がある。この辺りは影取町といい、昔この地に大蛇が住んで
旅人の影を呑むということで名づけられたという。

 国道1号と別れると鉄砲宿。影取の池の大蛇を鉄砲でうちとった猟師が住んでいたので、
この名があるという。

 宝暦9年(1759)の双体道祖神がある。

 戸塚・茅ヶ崎線をいく。旧東海道松並木の大きな碑がある。大変立派な松並木である。

 遊行寺坂上にでて下る途中に、一里塚の案内杭があった。

tokaido06-03.JPG

 遊行寺と道をはさんで小高い丘に諏訪神社がある。

 急な階段の途中に大きな狛犬。
日露戦役凱旋記念と記された両方ともアの
明治39年(1906)の「江戸」狛犬である。

 遊行寺にはいる。
 時宗の本山、藤沢山無量光院清浄光寺。
 日本三大黒門の一つである大きな冠木門がある。
 宗祖は一遍上人で、踊り念仏で往生安楽の境地に至れる
と説いて、諸国を遊行した。参道は長く、本堂が大きい。

tokaido06-04.JPG tokaido06-05.JPG

 遊行寺の右奥に小栗堂がある。
 その裏庭に説教節で有名な小栗判官(左)
照手姫
(右)の墓
がある。

 赤い擬宝珠のある遊行橋を渡り、
土蔵造りの店や茅葺き屋根の金物屋などがある
藤沢宿の古い町並みをいく。

 広重の「藤沢 遊行寺」の絵の配置がずっと
理解できなかったが、それは江の島弁財天の
鳥居が現在はないことと、背景の山を江の島と
間違って考えていたことによる。

 左側に定光寺。弁慶の首塚を探したが見つからなかった。

 その先右に「義経の首洗い井」がある。
 文治4年(1188)に源義経の首が鎌倉に送られ、首実検の後片瀬の浜に捨てられた。
それが潮にのって境川を上り、漂着したものを洗い清めた井戸と伝えられている。

tokaido06-06.JPG

 藤沢高校前のバス停角で、街道を離れ右にいくと義経が祭られて
いる白旗神社がある。

 階段下にドーベルマンのような「招魂社」の狛犬がおり、
ウンの方には角が2本ある。ア・ウンとも「雄の印」がある。

 本殿の近くに昭和2年(1927)の「江戸くずし」の狛犬。

 境内左わきに寛文5年(1665)の庚申供養塔などが集められて
ある。

 藤沢本町から小田急線に乗り、帰宅。

東海道一口メモ : 源義経

 

狛犬一口メモ Q.狛犬には性別があるのか

 もどるfoot_linehidari.gif   iconhoum1.gif icon2133.gif   foot_line.gifすすむ

item098.gif

 地図へ  :  狛犬カタログへ : 狛犬一口メモ : 東海道一口メモ : 注と参考資料