山の中腹に慶長7年(1602)に建立された八坂神社がある。「当時の岩渕村は水難、水飢饉、
病虫害に悩まされたので、五穀豊穣と疫病退散を願って祇園祭典を盛んに行って村内安全を
祈願した」。
きれいに彩色された昭和15年(1940)の「唐草しょうわ」の狛犬がいる。
皇紀二千六百年記念に奉納されたもの。
榎の大木がある所が岩渕の一里塚で、左右一対で原形を保つことは海道随一といわれる。
日本橋から37里で「この地は岩渕村と中之郷村の村境で、付近には栗ノ粉餅を売る茶店が
立ち並んでいた」とある。
右へ曲がる。旧家や蔵が立派である。
先に進むと大きな鳥居がある。山の方へいくと急な石段があり見晴らしの良い中腹に、
宇多利神社がある。由緒がありそうな神社だが狛犬は昭和14年(1939)の「しょうわ」。
旧道にもどり、トンネルで新幹線をくぐり、高架橋で東名を渡り、山道を下っていく。
坂道の途中に石仏が集めて保存してある。
蒲原宿の入り口に一里塚跡があるが、人家の軒を借りている。
諏訪神社。保元年間(1156-)からのもので、富士川の水害から逃れることを祈願したもの。
昭和12年(1937)の口が大きい典型的な「しょうわ」狛犬。
鳥居に大きな房のついた注連縄が珍しい。
蒲原の宿は町並みが保存され、歴史的な建物にこまめに案内板がついている。
安政の大地震(1855)で倒壊を免れ現存している「木屋の土蔵」がある。
この工法は四方(そなえ)といわれる珍しいもの。
その新屋に住んでいる女性の説明でわかったが、確かに土蔵の壁は裾広がりになっている。
駅前の「しほかわ」で焼きそばの昼食。 |