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第17日 蒲原〜由比

                    宿間の距離   3.9km   1998.01.15
                    歩いた距離   8.1km   2000.04.08

 昨日(1998.1.14)は三島から片浜まで歩き沼津で泊まり、今日は富士の方に続けて歩く
予定であったが、朝から雨がひどいので、由比の東海道広重美術館にいくことにする。
今日は成人の日であるが、東京は雪の模様。

 沼津の宿をでて、JRに乗り蒲原で下りる。

 駅前から黒瓦の古い家並みの商店街が続く。

 東名高速をくぐり、左の旧道を進む。「正雪」を出している神沢川酒造がある。

 39番目の一里塚の案内板がある。

 神沢川を渡ると由比の宿。

 宿の入り口は桝型をとどめている。
 説明版に「宿の出入り口は桝型(かぎの手)に折れ曲がり、木戸が作られ
万一の攻撃を防ぐ治安維持とともに宿の出入り口の道標にもなっていました」とある。
道はきれいに舗装されていて、古い家の静かなたたずまいを保ち、町並み保存をしている。

 志田氏宅の案内板がある。「志田氏は家格も古く、玄関を入ると帳場で箱階段に
なっており、商家の面影を残している」とのこと。

 御七里役所の案内板がある。「西国の大名には江戸屋敷と領国との連絡に
七里飛脚という直属の通信機関を持つものがあった。
此所は紀州徳川家の役所で、江戸和歌山間584キロを普通8日を要したが
特急便は4日足らずで到着した」という。

 右の急階段を上ったところに飯田八幡神社がある。

 神社の右に「ゆい桜えび館」がある。当地名物の桜エビの商品が並び、
観光客に説明して販売していた。

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 由比本陣公園にいく。平成元年に本陣跡を整備したもの。

 ここに東海道広重美術館がある。
こじんまりした清潔な建物で、東海道に関する資料や
広重の版画にまつわるものを展示している。

 公園内の小堀遠州がつくった枯山水の庭がある
御幸亭でお茶をいただく。

tokaido17-2.JPG tokaido17-3.JPG  本陣公園の向かいには、幕府転覆を
謀った慶安の変(1651)の首謀者
由比正雪の生家がある。
代々染物屋を営んでいたが、今は
土産物を扱い「正雪紺屋(こうや)」
の暖簾がかかっている。中にはいると
土間に多くの藍瓶が置かれ色々な用具
も展示され、染物屋を営んでいた当時
の様子を表している。

 その先に「東海道由比宿おもしろ宿場館」がある。
ユニークな表情の弥次さん喜多さんの人形が出迎えてくれる。
天気がよければ前面が海で、さぞ展望がいいであろう二階で昼食。
桜えび定食(桜えびのおこわ、唐揚げ、刺身)を食べる。館内を見物。
江戸時代の宿場の様子が再現され、のぞきからくりもあった。

 由比は、「農業耕作上の集団労働を表す『結』という言葉に由来するのか、あるいは漁船が
繋留し、舫う(もやう)という意味を持つものか(柳田国男)」との説明がされていた。

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 また旧街道を先に進む。

 道にベンチが置かれている。
そこに「ばったり床几」の説明がある。
「折り畳み式の腰掛けで、収納の時にバタンと音がすることからの
呼称です。現在では京都の町屋にわずかに見られるもので
『揚げ店』ともいう」。

 古い民家が続く。
「軒先を長く出した屋根を支えるために、平軒桁(ひらのきげた)へ腕木をつけたして出桁と
して、垂木(たるき)を置いたもの。民家建築に美観を添えたもので、
由比町の町並みに特に多く見られる」と「せがい造り」の説明がしてあった。
また屋根の切妻部分に垂れ下がった装飾的彫刻である「下り懸魚(げぎょ)」も見られる。

 桜えびを売る店が多い。

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 右に豊積(とようけ)神社がある。
「社伝によれば天武天皇の白鳳年間、五穀の神豊受姫を祀り
創建したと伝えている。
 坂上田村麻呂が東征の帰路戦勝報告に立ち寄った。
その戦勝祝賀の宴が盛大に催され、大太鼓を繰り出し町内を練り
歩いたのが、東海の奇祭といわれる『お太鼓祭り』の起源である」
と由緒書にある。

 昭和3年(1928)の「鈴しょうわ」の狛犬がいる。

 風雨が激しいので傘が壊れ、びしょぬれになって由比の駅にたどり着き、帰宅。

 三島までは激しい雨だったが丹那トンネルを抜けると雪が降っていて、藤沢から先は大雪。

東海道一口メモ : ばったり床几

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 地図へ  :  狛犬カタログへ : 狛犬一口メモ : 東海道一口メモ : 注と参考資料

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