吉原宿の道標があり、すぐに富士は右に移る。
和田川にかかる新橋に「平家越(ごえ)」の大きな碑がある。富士川合戦の時、
水鳥の飛び立つ音で平家の軍勢を潰走させたので有名。
そこを左に曲がると古い街道筋となり、岳南鉄道まで続く。
吉原本町駅で踏切を渡ると歩道にアーケードがかかった商店街で、吉原宿の中心である。
富士市役所を横に見ながら西へ、入り日を追いかけるようにしていく。
右に赤く染まった富士を見、田子の浦港に注ぐ潤井(うるい)川を富安橋で渡る。
この辺りから風向きの関係か、製紙工場のすっぱい臭いがする。
「鶴芝の碑」と説明がある。
「この碑は文政3年(1820)鶴の茶屋に立てられたもので、
ここから雪の富士を見ると中腹に一羽の鶴が舞っているように見えたことによる」。
なお西へいき、今日の宿である富士ホワイトホテルに着く。
ここは江戸時代に通称小塚陣屋といわれていたという。
一休みしてから、富士駅前の飲み屋で夕食。その後ラーメンを食べて、ホテルに帰って宿泊。 |