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3 渋谷コース(その1)                             2003.01.04

            コースの距離 8.4km のうち 5.3km  歩いた距離 6.8km

 初詣を兼ねて、「歴史と文化の散歩道 5渋谷コース」を2日に分けて散歩した。

 第1日は1月4日、今年は土曜日で正月気分が継続している。

sibuya1-01.JPG  東急田園都市線渋谷駅で下車し、若者中心で
ごった返しているセンター街を通って、
渋谷区役所の前に行く。

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 NHKと代々木競技場の間を通り、明治神宮に行く。

 明治神宮は明治天皇を祀る神社であるが、ここはかつて彦根藩
井伊家の下屋敷であり、モミの大木があったので「代々木」と
いわれ、これが地名の起源だともいわれている。
 現在は献木によって、境内全体が深い森林になっている。

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 明治神宮は初詣する人が三百数十万人で毎年全国1位である。
正月4日なので参拝者で身動きもとれないかと思っていたが、
拝殿の前以外は普通に歩ける程度であり、逆にびっくりした。
 今年は元旦、3日に雪が降り初詣客は各所で少ないと
いわれている。和服で着飾った人はほんの一握りである。

 参拝路の帰り道に従っていくと、普段は閉じている原宿駅の
明治神宮側の臨時改札口が開いている。

 神宮橋を渡って、ごった返す原宿の明治通りを行き、東郷神社に着く。

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 東郷神社は、日露戦争の日本海海戦で勝利した
連合艦隊司令長官であった東郷平八郎を祀っている。

 参道の神池の横にデフォルメされた「招魂社」狛犬がある。
普通の「招魂社」狛犬と違い、右側がウン、左側がアである。

 境内の殉国の碑の前にも、同型の「招魂社」狛犬がある。どちらが原型なのか。

 拝殿の前には昭和42年(1967)の「招魂社」狛犬がいる。
 筋肉質で力強く、前脚にひれのように毛が立っているのが特徴である。

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「殉国の碑」前 左ア・右ウン

拝殿前 左ウン・右ア

 その後表参道を通り、青山通りに向かう。若者の人出が多い。

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 その途中に、今春に取り壊されるといわれている同潤会アパート
ある。

 この建物は関東大震災後にできた耐震耐火性のある
鉄筋コンクリート造りで、水洗トイレを備えるなど当時は最先端の
住まいとして人気を集めた。

sibuya1-10.JPG  日本の集合住宅の原点とされ、表参道の雰囲気にとけ込んでいる
こともあり、建て替えを巡ってマスコミなどで大きく取り上げられた。

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 青山通に出る手前に、小さな秋葉神社がある。

 寛政2年(1790)の「江戸尾立」の狛犬など3対の狛犬が
ある。それぞれ顔が欠けたりしているのが残念である。

 ここは矢倉沢往還の第1日目の散歩(赤坂〜渋谷)の時に
寄っている。

 青山通りを越えると、人通りが急に閑散としてくる。

 根津美術館の角を左に曲がり、青山霊園の中の墓地通りを南に行く。

 アメリカプレスセンターの前を通り、東大物性研究所の横を行く。
 現在、塀で囲われて取り壊し中である。

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 外苑東通に出て、その道を南に乃木神社に行く。

 乃木神社は、日露戦争の旅順要塞攻撃の軍司令官
であった乃木希典を祀っている。

sibuya1-15.JPG sibuya1-14.JPG  鳥居のところに大型の昭和3年
(1928)の「招魂社」狛犬がいた。

sibuya1-17.JPG sibuya1-16.JPG  階段を上った鳥居の前に、昭和2年
(1927)の「招魂社」狛犬がいた。
 尾の先が真っ直ぐにカットされ、
ひれのような胸毛があるのが特徴で
ある。

sibuya1-18.JPG  この神社は乃木邸の一角に作られたもので、
乃木邸が現在も保存されている。
 木造2階建ての簡素な造りで、2階が道に面して玄関に
なっている。
 乃木夫妻が明治天皇の大喪の日に殉死した居室が
外から見られるようになっている。 

 寒くなってきたので、地下鉄千代田線の乃木坂で乗車して帰宅。

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