目黒田園調布１

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２ 目黒田園調布コース（その１）　　　　2002.12.14　　　　

　　　　　　　　　　　　　コースの距離 12.1km のうち 6.2 km　　歩いた距離 6.3km

　JR目黒駅で下車する。

　行人坂を下る。坂の正面にうっすらと富士山が見える。高層の建物がなかった昔は
よく見えただろう。

　目黒川を渡る。

　山の手通りに出て、目黒通りと交差するところに大鳥神社がある。
　１１月の「目黒の社寺巡り」のときは「三の酉（とり）」の前で、
境内全体に縁日の準備がされていて見えなかったので、今日はじっくり見ることにする。

　境内は狭いが、どっしりした青銅の社殿である。
この神社は「東夷征伐の折りに立ち寄った日本武尊が没後、
大きな白鳥に変じて現れたことからその霊を祀った」といわれる。

　彫りが深い「江戸」狛犬がいた。
子狛の表情もよい。大正５年(1916)で
石工は溝の口の内藤慶雲である。

　大鳥神社から目黒不動までの道は１１月の散歩と同様であり、
目黒不動にもよらなかったので記載は省略する。

　目黒不動の門前通りに面した蛸薬師に行く。
この成就院は「天安２年(858)慈覚大師の開山で、本尊は３匹の蛸で支えられる蓮華座に乗る
薬師如来像である」。「海に投じられた薬師像が蛸に乗り漂着した故事に由来する」という。

　商売繁盛、立身出世の利益が
あるということで、「ありがたや
　福をすいよせる　たこ薬師」と
書かれた蛸の絵が出されて
いる。

　蛸の絵の絵馬で願が掛けられ
ている。

　境内には元禄９年(1696)の庚神塔がある。　

　近くに安養院がある。

　門前に目玉が飛び出し派手な首輪をした
大型の「渡来」の狛犬がいる。

　庭にいろいろな石像物が置かれてある。
　その一つに灯籠があり、火袋の代わりに六面幢（とう）六地蔵の石が
置かれている。
　六面幢六地蔵とは六角の石柱に六地蔵が彫られているものである。

　林試の森公園の前を通り、東急目蒲線の踏切を越し、スーパーの前に朝日地蔵堂がある。
　そこに目黒不動と碑文谷仁王尊へ案内する寛政元年(1789)の道標があった。
これは目黒道と碑文谷道の交差点に立てられていたという。

　小山台高校の前にお猿橋庚申塔がある。
　これは碑文谷道のお猿橋付近から移したもので、塔の正面に
「汝等所行是菩薩道漸々修学子孫悉當成仏」とかかれてある。

　円融寺がある。脇門からはいると大きな境内である。

　ここの釈迦堂は室町時代に建てられたもので、２３区内で
もっとも古い木造建築であり国の重要文化財という。

　また、仁王門の仁王像は「その前で７日間断食すると
難病も治るとされ、江戸時代の中頃には
碑文谷仁王として江戸市民の尊信を集めた」といわれる。

　サレジオ教会の横を通り、住宅に囲まれた高木神社に行く。

　太った昭和４年(1929)の「江戸」狛犬が
いる。
　右アの狛犬がいたずら顔の子狛の頭を
前足で押さえている。
　石工は溝の口の内藤慶雲である。

　境内に天明８年(1788)の道標がある。かつて環七にあったもので、目黒道と仁王尊道の案内をしている。

　碑文谷八幡宮がある。

　本殿の横に「碑文石」と呼ばれ、地名の起源になったといわれる石がある。

　明治６年(1893)の「江戸」狛犬が
いる。
　石工は青山の中村勝五郎である。
　右アの子狛が親の尾にじゃれている
様子や左ウンの子狛がひっくり返って
４本の足で親の足を持ち上げている
のが楽しそうである。

　目が鋭い大型の「新しょうわ」の狛犬もいる。

　その近くにすずめのお宿公園がある。
　この辺りは昔から有数の竹林で雀が多く住み「すずめのお宿」と
呼ばれていた。
　現在も緑がきれいな竹林が残り、江戸中期の建築で
旧衾（ふすま）村の農村の風情を伝えている古民家が
公開展示されている。

環七の高架橋をくぐって、東急都立大学で乗車して帰宅。

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