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第18日 奈良井〜薮原〜宮ノ越(原野)  (その2)
          
宿間の距離 5.5km+7.5km   10.05.10
                 (歩いた距離 18.3km)

 峠を下る。

nakasen18-31.JPG  お六櫛の原木である、ミネバリを植栽している標示がある。

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 熊除けの鐘がある。

 こわいので、鐘を盛んに鳴らして、
大声で話をしながら進む。

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 子産みの栃の木があり、説明がされている。
「昔、この木の穴の中に捨て子があり、
子宝に恵まれない村人が育てて幸福になったことから、
この実を煎じて飲めば、子宝に恵まれると、
言い伝えられている」。

 この辺りには、
木祖村天然記念物のトチノキが群生している。

 なお行くと、御嶽神社がある。
 御嶽山遙拝所である。
 ここの鳥居が、鳥居峠の名前の由来である。
 木曽谷から峠に上ってくるとき、最初に御嶽山が見える場所である。

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 社殿は小さいが、その裏の御嶽山を望む場所には、
講社が建てた石碑、石仏、石塔などがたくさん置かれている。

 御嶽山は、白く雪をかぶってよく見えた。

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nakasen18-37.JPG  硯水がある。
 木曽義仲が木曽の宮ノ越で平家討伐の旗揚げをして
北国へ攻め上るとき、
鳥居峠の頂上で戦勝祈願の願書を認め、御嶽山に奉納した。
その時の硯の水であるという。

 丸山公園がある。

 ここに鳥居峠古戦場の碑がある。天文18年(1549)と天正10年(1582)に、
木曽氏の軍勢が武田軍をこの峠で迎え撃ったことなどが書かれている。
 句碑がいくつかある。

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nakasen18-40.JPG  その中に芭蕉の「木曽の栃 うき世の人の 土産かな」
の句碑がある。

nakasen18-41.JPG  木々の間から、薮原宿か、家並みが見える。

下りの道になる。また、石畳道になる。

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nakasen18-45.JPG  消防署があり、集落になる。

nakasen18-44.JPG  マンホールに、「源流の里 木祖村」と書いてある。

木祖村:マンホール

nakasen18-46.JPG  天降社がある。
 鳥居も社も小さいが、
モミジは大きく、村の天然記念物である。

nakasen18-47.JPG  この里も水場が所々にある。

 尾州御鷹匠役所跡がある。
「毎年春になると尾張藩から鷹匠と役人が出張してきた。
鷹の巣を見つけて鷹の飼育や調教、鷹の公儀献上、巣の管理などを
木曽代官の家臣や土地の人々の手助けも得て行っていた」。

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 飛騨街道追分がある。
野麦峠や飛騨高山へ通じる街道との分岐点であったが、
JR中央線が敷設された関係で
道は移ってしまったようである。

 JRをくぐる。

 薮原宿の家並みとなる。

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 防火高塀跡の土塁がある。その一部が残っている。

 「元禄8年(1695)の薮原大火の後、広小路をつくった。
さらに、文化年間には中心街の火災に配慮して、
広小路の北側に土を盛り石垣を築き
その上に土塀をつくって防火壁とした。
これを高塀といった」。

nakasen18-54.JPG  「ぬりもの処」という看板と、
大きな赤い櫛の形をした看板が出ている店がある。

nakasen18-55.JPG  庵看板が出た、白漆喰に黒漆が調和したどっしりした店がある。
 お六櫛の問屋である。
 「お六は妻籠の旅館の娘で、いつも頭痛に悩んでいた。
願をかけ満願となった日、御嶽権現のお告げがあった。
『ミネバリの木を削って櫛をつくり、それで髪を梳けばよい』と。
実行すると頭痛もすっかり治ったので、
それ以来お六櫛は妻籠の名産となった。
妻籠では、ミネバリの木がなくなり、
薮原には多くあるので、
その製法を習得して薮原でもお六櫛を生産し、
妻籠の名声を奪ってしまった」。

nakasen18-57.JPG  高札場跡がある。

nakasen18-58.JPG  JRの下のトンネルを水路脇の歩道で潜ると、
藪原駅がある。

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 この先の旧道は歩行ができない所が多いので、
19号線・中山道に出て、木曽川に沿って歩く。

 中山道に出る所に、
「木曽川源流の里 木祖村」の大きな看板がある。

 19号線に新しい橋を架け、廃道になった旧国道を歩く。
 センターラインが残っていて、脇の草が道の中に押し寄せている。

 また、国道を歩く。

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 吉田洞門の横の歩道を歩く。

 すぐ横が木曽川であり、川の向こうは農村である。

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nakasen18-65.JPG  JRの山吹トンネルを右に見て旧道を行く。
 この道も、国道の新しいトンネルを造ったことにより、
廃線となった国道である。

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