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フォロー   下諏訪                  09.12.26

 10月17日、和田から下諏訪までを歩いたが雨にたたられ、後半の下諏訪では町の中を
ほとんど見ずに通り過ぎた。
 そこで今回、下諏訪を訪れて、必要な所を補充しようとした。

nakasen15-57.JPG nakasen15-56.JPG  下諏訪の駅前にモニュメントとして
御柱が立っている。
 それは、平成10年(1998)の
長野オリンピック開会式で
会場に立てられた御柱である。

nakasen15-58.JPG  まず、諏訪大社下社春宮に行く。
 表参道の真ん中に、
太鼓橋の上に屋根がかかった下馬橋がある。
 室町時代の建立といわれ、
諏訪大社で最も古い建造物である。

nakasen15-61.JPG nakasen15-60.JPG  ブロンズ製の「鈴しょうわ」
狛犬がいる。
 平成5年(1993)で、右からア・ウンで、
左右とも雄である。
 大きく、堂々としている。

nakasen15-62.JPG  幣拝殿の前に御柱が立っている。
 建物と比較すると、御柱のたかさが際だっている。

nakasen15-63.JPG  万治の石仏に行く。
 春宮の北側にある細い研川の赤い橋を渡る。
 そこに一茶の「一番に 燕のくぐる ちのわかな」の
句碑がある。

 「万治の石仏は」は万治3年(1660)に建立されたもので、
大きな自然石に浅く腕や袈裟が彫られ、細い目と三角の大きな鼻をもった、ゆったりした石仏である。
 「春宮の石の大鳥居を造るとき、この石を材料にしようとのみを入れると、
傷口から血が流れ出たので石工は恐れをなし仕事をやめた。
 ほかの材料を見つけ鳥居を完成した石工たちは、この石に阿弥陀如来を祀って記念とした」
という伝説がある。
 近くに岡本太郎が揮毫した「万治の石仏」の碑がある。
 岡本太郎が「特異な石仏として評価し、世の注目を浴びた」ものです。

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 中山道を下社秋宮に向かう。
 大きな竜頭水口から水がでる「龍ノ口」がある。  
 これは、慈雲寺へ参拝される人のため、中山道を往来する人のために造られたものである。

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nakasen15-68.JPG  慈雲寺の参道に、武田信玄にまつわる矢除石がある。

nakasen15-69.JPG  諏訪大社の末社である御作田社がある。
 下社の御作田祭りは毎年この境内で行われる。

 右側に今井邦子文学館がある。
 温泉旅館が多くなる。

nakasen15-70.JPG  左に来迎寺があり、
境内に銕焼(かなやき)地蔵があるという。

「むかし下諏訪の湯屋に『かね』という幼い子が奉公していた。
 ある時『かね』をそねんでいた仲間がつげ口したことから、
湯屋の妻は焼け火箸で『かね』の額をうちすえました。
痛さにたえかねた『かね』は日頃信心していた銕焼地蔵様のもとにひざまづいて
泣きながら祈りを仰ぐと、お地蔵様の額から血が流れ、自分の痛みは消え傷はなくなりました。
 お地蔵様が『かね』の身代わりになってくださったのです。
 のちに京に出た『かね』は書道歌道を学び、宮中に仕えるようになりました。和泉式部です」。

nakasen15-71.JPG  本陣の岩波家がある。

nakasen15-72.JPG  問屋場跡に、新しい「下諏訪宿 甲州道中 中仙道合流之地」の
道標が立っている。
 また、甲州道中終点と書れていて
「右 江戸へ53里11丁 左 江戸へ55里7丁
 正面 京都へ77里3丁」で、中仙道の標示ともなっている。

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 下社秋宮に向かう。

 塩羊羹で有名な新鶴本店がある。

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 大きな青銅の鳥居がある。下社秋宮に着いた。

 入口に、大きな根入り(ねいり)の杉がある。
丑三つ時になると枝先を下げて寝入り、
いびきが聞こえるという。

 神楽殿の前に、昭和35年(1960)の「鈴しょうわ」の狛犬がいる。
 右からア・ウンで、青銅製では日本一大きいといわれる狛犬である。
 先代の狛犬は、戦時中薬きょうを製造するため供出させられたという。

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 境内に、
国家君が代にうたわれている
「さざれ石」がある。

 竜頭からお湯が
湧き出ている、
「御神湯」がある。

 1階・2階とも連子格子の商家造りである歴史民俗資料館に行く。
 宿や街道の展示、和宮の下向や天狗党との合戦などについて説明している。
 2階に吹きぬけの部分があり、太い柱の組あわせがよくわかる。

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 ここで別れ、妻は「今井邦子文学館」に行く。
 この建物は邦子の実家で、女流短歌誌「明日香」社で使われていたものである。

nakasen15-80.JPG nakasen15-81.JPG  私は「時の科学館」に行く。
 水力で回転させる天体観測時計塔である
「天文時計・水運儀象台」がある。

 下諏訪駅で待ち合わせ、電車に乗って帰宅。

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