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第8日  倉賀野〜高崎            
             宿間の距離  4.8km      09.08.22
                歩いた距離  10.2km

 きょうは、倉賀野から高崎までを歩く。その後、「青春18切符」で戸田まで引き返して、
以前道を間違えて歩かなかった蕨宿の南半分をフォローすることにした。

nakasen08-01.JPG  高崎線の倉賀野駅で下車する。

nakasen08-02.JPG 東国文化歴史街道と名づけられた旧中山道の121号線を横切り、
烏川の共栄橋まで行き、河原に下りる。
 ここが、倉賀野河岸跡である。
 その由来碑には、
「当河岸は、江戸時代、上野、信濃、越後の広大な後背地を控え、
江戸との中継地として繁栄を極めたり。
諸大名、旗本の廻米をはじめ、たばこ、大豆などは
碓氷、三国両峠を牛馬の背で越え、当河岸より江戸へ、
また帰り船には塩、干魚、荒物等の生活必需品や江戸の文化を
内陸地へ伝え、その恩恵に浴さしめぬ」。

 堤防沿いに行くと、大杉神社跡がある。
 そこに「倉賀野河岸」の説明がされている。
「明治17年(1884)高崎線が開通したので、その使命を終え、今では面影を残すだけになっている」と。

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 土手から宿への道沿いに、小さな井戸八幡神社がある。
 庚申塔など石塔が数基並んでいる。
 祭礼の準備で、多くの人が集まり、掃除をしたり、
提灯を飾ったりなどしている。

 「牛街道」と呼ばれる脇道を通って、倉賀野宿までもどる。

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 本陣跡や立場跡には
標柱が立っているだけである。

 脇本陣跡の建物は
一階、二階とも連子格子で、
卯建が上がっている商家である。

 二階の窓に格子が入った
長屋づくりの町屋がある。

 左に、倉賀野神社がある。
 広い境内で、
本殿は「江戸時代末期の特色である無彩色の彫刻が駆使して」威厳と豪華さを表している。
 昭和44年(1969)の典型的な「しょうわ」狛犬がいる。
 右アは玉を持ち、左ウンには子狛がいる。

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nakasen08-12.JPG nakasen08-13.JPG  境内に、冠稲荷神社がある。
 五穀豊穣と商売繁盛の神様で、
元治元年(1864)と明治26年(1893)の
「キツネ」狛犬がいる。
 玉垣に奉納者として
三浦屋内「つる」「たけ」などと
飯盛女の源氏名が刻まれている。

 東国文化歴史街道の121号線を行く。
 途中で短い区間、住宅の中の細い旧道がある。
 17号線(中山道)をくぐる。

nakasen08-14.JPG  金刀比羅神社参道入口に神社の大きな案内柱がある。
 並んで地蔵堂と「秩父三十四カ所巡拝」の石碑が立っている。

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 高崎線のガードをくぐる。
 さらに上信電鉄の踏切をわたる。

 旧中山道はまっすぐな134号線になる。
 道の両側に低層の商店が並び、街路樹が植えられ、
電線が地中化されているので、空が広々としている。

 南町の信号を左に入ると、愛宕神社がある。
 拝殿は新しく建てかえられているが、江戸時代に高崎城の守護神として創建されたものである。
 昭和9年(1934)の「はじめしょうわ」狛犬がいる。
 右アにはウンの口の子狛がいて、左ウンは玉を持っている。
 口は赤く、眼と牙と爪は白く塗られていて、強そうである。石工は永井数悪である。 

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 新田町の交差点から先、25号線になる。

 急に繁華街になる。
 あら町交差点で、高崎駅と城址公園を結ぶメイン道路と交差する。
 左の公園内に高崎市役所がある。
 20階建てほどのアイボリーの建物で、市役所ではなくホテルのようである。
 ハープの泉という小さな人工池がある。北村西望の「将軍の孫」像がある。
 その右には、緑の多い高崎城のお堀があり公園になっている。

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nakasen08-22.JPG nakasen08-23.JPG  三の丸の外囲いの土居
乾櫓が残っている。

nakasen08-24.JPG  高崎駅の方に向かう。
 商店街の歩道はブロックが敷かれ、銅製の街路灯が置かれて、
落ち着いた雰囲気である。

nakasen08-25.JPG  大信寺に行く。
 現在は、本堂が残っているだけで、幼稚園になっている。
 この寺には、三代将軍家光の弟忠長の墓がある。
 将軍秀忠の子で、
家光と将軍位を争ったことから高崎城内に幽閉され、
自刃させられた人である。

nakasen08-26.JPG  高崎駅に着く。
 予定通り、蕨宿をフォローしに行くために、
駅弁を買って急いで乗車する。

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