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第9日  高崎〜板鼻〜安中(磯部)(その1)      
             宿間の距離  7.2km+3.3km      09.08.30
                歩いた距離  21.0km

 今回は、磯部で一泊して横川まで歩く予定である。
 高崎線の高崎で、下車する。
 駅の周辺は整備されていて、高層のデパートや業務ビルが立ち並んでいる。
 市役所へのメイン通りを行くと木造の漆喰で瓦葺きの旅館がある。

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nakasen09-04.JPG  あら町交差点で右折し、
345号線(東国文化歴史街道)を行く。
 この辺りから、高崎宿である。
 電線が地中化され、
歩道はブロックが敷き詰められて整備されている。

 市営駐車場の囲いの塀に「中山道街道絵巻」が並んでいる。
 新町から倉賀野、高崎、板鼻、安中、松井田、坂本までの宿の様子が描かれている。

 この日は、歩道を使って骨董市が開かれていた。
 のぼりを立てて、何十軒もテントを張られているが、まだ時間が早く準備中のため、
人は出ていない。

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 本町3丁目(信号)を左折する。
 この通りは古くからの商店街のようで、蔵造り看板建築の商店などがある。

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nakasen09-07.JPG  左に「たかさき中央銀座」と看板がかかる
アーケード街がある。
 昔ながらの小さな商店が軒を並べている。

 本町1丁目の交差点で345号線は右折するが、旧中山道は信号を渡り直進し細い道を行く。

 左側一帯が高崎神社である。
 慶長3年(1598)、井伊直政が高崎城を築城する際に、現在地に遷座し、
高崎の総鎮守とした。
 また、大正14年(1925)に県社となった神社である。
 長い参道を行くと、赤茶色の金属板が張られた屋根の拝殿がある。
 その手前に手水舎がある。
 重そうな大きな瓦葺きのものである。
 軒には、波に亀とか波に千鳥などの彫刻が施されている。

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 石段の脇に、大正15年(1926)の「尾下り」狛犬がいる。
 尾が二股に分かれて長く垂れ下がっている。
 顔が身体に比して大きく、口が大きいのが特徴である。
 眼の大きさもバランスを欠いているのが、カワイイ。胸に唐草模様がある。

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nakasen09-15.JPG  広い境内の一画に、大國神社と美保神社が、
一つの建物に祀られた社殿がある。
 拝殿の前の左に大國主神(だいこく様)の像、
右に事代主神(えびす様)の像が立っている。

 その参道の手前に鬼顔の「江戸くずし」狛犬がいる。
 右アはウンの子を、左ウンは玉を押さえている。
 奉納者は高崎絹問屋と東京織物問屋の夫婦連名で「興亜防共日本精神発揚記念」とある。

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nakasen09-18.JPG  街道にもどって行く。
 右に、長松寺がある。
 ここには、徳川忠長が自刃した時の部屋が
高崎城から移築されているというが、
拝観せずに通り過ぎる。

nakasen09-21.JPG  「日本一の直売所」の看板が
かかっている醤油の直売所があり、
裏にはレンガの煙突がある醸造所がある。 

 実業家で学者の夫婦が私邸を開放した山田文庫は、
立派なレンガの塀の奥の瀟洒な日本家屋の建物で、常盤町の信号で右折すると入口がある。

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 事務所やちょっと古びた店がある通りをまっすぐ行く。

 並榎町坂上公民館があり、その先354号線に合流する。
 そこに君が代橋の親柱が残してある。
 これは昭和にかけられた鋼鉄のもので、現在の橋の前のものである。
 (左の写真は歩いてきた方を振り返って、左端に親柱。)

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 烏川をわたる君が代橋がある。
 この橋の名は、
「明治11年9月、明治天皇が北陸、東海御行幸のとき、
馬車でわたられたことを記念して命名された」。

 橋を渡ると、万日堂がある。

nakasen09-74.JPG  この堂の中には、みかえり阿弥陀像がある。
 「昔、永観律師が、
本尊をめぐって行道念仏中つい眠くなって立ちどまっていたところ、
本尊が『永観遅いぞ』とうしろをふり向いて声をかけられたという」。
 見かえり阿弥陀尊は「左向きやや下方を見ているが、
その故事によってつくられた」という。
室町時代のものといわれ、全国で5体しかないものの一つで、
関東では唯一のものである。
 堂横に、烏酔の「おもしろひ ゆめみるかほや 涅槃像」の句碑が
立っている。

nakasen09-26.JPG  すぐの信号で右斜めの406号線に入って行く。
直進は「中之条、下室田」、
左方向は「安中」と書かれた道路標識があり、
道は二股に分かれる

 その角に小さな祠の八坂神社があり、背の高い石の「下豊岡の道しるべ」が立っている。
正面に、「榛名山、草津温泉」、左側面には、「左中仙道 安中、松井田、横川」と刻まれている。
もう一つ自然石の道標もあり、「右 はるなみち、くさつみち」とある。

「草津道」とか「信州道」と呼ばれる直進の道と分かれて左の中山道を行く。

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豊岡小学校がある。きょうは、衆議院議員の選挙投票日なので、投票者たちでにぎわっている。

nakasen09-29.JPG  左に若宮八幡神社がある。
この神社は、安倍氏の反乱鎮圧のため、奥州へ征く途次、
源頼義、義家が建立したと伝えられている。
 太いしめ縄がかかっている。

 だるまを作って売っている商店が何軒もある。
 このあたりは少林山達磨寺に因んだ縁起物の「だるま」の生産地で、高崎「だるま」の発祥の地である。

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nakasen09-32.JPG 「上富岡の茶屋本陣」がある。
 茶屋本陣は、宿と宿の間に設けられた
上級武士や公卿の喫茶や昼食をとる休憩所である。
 庭が整備され、緑がきれいである。

nakasen09-34.JPG nakasen09-33.JPG  上段の間は、
床の間欄間
おちついている。

nakasen09-35.JPG  なお行くと、大きな家屋がある。
 瓦葺きの屋根で、吹き抜けが2つ出ている。
 この辺り独特の「上州の櫓づくり」という建物である。

nakasen09-36.JPG  文字だけが彫られた自然石の馬頭観音がある。

 藤塚の一里塚が残っている。右側は赤い鳥居の浅間神社で、左側は榎の塚である。

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 18号線を左側に渡り、碓氷川の土手に上がって歩く。

 川を挟んだ向こうの小高い丘に少林山達磨寺が見える。
 そちらに渡る橋の親柱の上には、地元名産のダルマが飾られている。

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 土手道から18号線にもどる。
 駅の名前にもなっている八幡宮の大きな赤い鳥居が立つ、
参道入り口がある。
 上野国一社である。

 雨が降ってきたので、大きな赤い鳥居を右に見ながら、先に進む。

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