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はじめに

  今年は、慶長6年(1601)に東海道の宿駅制度が制定されて、四百年にあたります。

 東海道は、江戸日本橋から京の三条大橋まで126里(約492キロ)で、
その中に53の宿場が置かれていましたので、東海道五十三次といわれました。

 これらの宿場には、大名や幕府の役人が宿泊する本陣や脇本陣、庶民が泊まる
旅籠などがたち並び、旅人たちによってもたらされる物資、情報などが行き交い、
周辺地域の政治、経済、文化の拠点として繁栄していました。

 東海道は、政治の中心地である江戸と経済の中心地である上方(京、大阪など)を
結ぶ大動脈で、往来は大変賑わっていました。

 江戸時代の人たちは東海道を江戸から京まで11泊から13泊で歩き通したようで、
女性でも16泊ぐらいということです。 

 私たち夫婦は、今まで中原街道と矢倉沢往還を歩きましたが、その時は自宅の
近くから始め、継ぎはぎで、しかも焦点を定めずに歩いていました。

 1997年秋に東海道を歩きはじめるにあたり、日本橋から京の三条大橋に向かって、
一筆書きのように歩きたいと考えました。

 今井金吾の「今昔東海道独案内」で事前に学習し、
森川昭の「東海道五十三次ハンドブック」を手に持って歩くようにしました。

 安藤広重の「東海道五十三次」も注目していきたい、
また對中如雲の「広重『東海道五十三次』の秘密−その元絵は司馬江漢だった」の
指摘も意識していこうと思いました。

 その頃、私たちは神社の狛犬に興味を持ち始めていました。
狛犬には種類が色々あり、作成年代や製作者がわかるものもあり、
分類する基準もありそうに思いました。
そこで東海道を歩きながら、狛犬を調べることにしました。
そんな時三遊亭円丈の「THE 狛犬コレクション」を見つけ、参考にしました。

 行く先々の風物や歴史的事物にも注目し、主に現地での案内板や由緒書きから
引用して、旅行記をまとめました。

 例により、同行者は妻です。

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 狛犬一口メモ

狛犬とは何か

 日本の狛犬のルーツは平安時代、天皇、皇后の御帖台の前に置かれた獅子、狛犬では
ないかといわれている。
 獅子は口を開いていて、たてがみは巻き毛である。
 狛犬は口を閉じていて、たてがみは直毛で角がある。
それが神社などの社殿の中や縁に厄除けとして木製の獅子、狛犬が置かれるようになる。

 社殿中や縁から参道に出されて置かれるようになるのは1600年代からという。
このときに石造りになる。
 神社の参道をはさんで対になって配置されているものが多い。
 地域、時代によってその姿形に変化がある。

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 東海道一口メモ : 注と参考文献 : 地図へ