船津屋という大きな旅館があり、ここが泉鏡花の「歌行灯」に出てくる「湊屋」である。
大塚本陣跡でもある。
久保田万太郎の「かはをそに火をぬすまれて あけやすき」の句碑がある。
その北の住吉神社を探すが、現在工事中で他に移っている。
桑名城の跡は九華公園で、海と運河に囲まれた緑地である。
その中に鎮国守国神社がある。
たてがみに特徴があり、尾は全体に団扇のように立っているが毛の先がカールして
下がっている「京尾下がり」の狛犬がいる。
堀に沿って小公園があり、ミニチュアの東海道五十三次になっている。
最後は本当に人の通れる三条大橋である。
宿に帰り朝食をして、四日市に向けて出発する。
細い旧道にでる。
新しい大きな屋敷の前に「廣瀬鋳物工場跡」の碑がある。
そのまわりに数軒の工場があり、「鋳造立国」の碑があったことを思い出す。
天武天皇社。壬申の乱で天武天皇と皇后が吉野に潜幸した時、宿泊された所という。
たてがみが広がり猫顔の大正10年(1921)の「京尾下がり」狛犬。 |