川を隔てて何の工場なのか、大きな煙突が中途から折れて半分残っている。
建物も壊れている。
橋を渡るとすぐ大きな常夜灯が瓦葺きの小屋におさまっているが、
この小屋も今にも倒れそうである。
小雨も降っていて、この辺りは何ともわびしい。
上青島の一里塚跡の石柱が立っている。
ここで女子小学生2人と連れになる。今日が終業式ということでうれしそう。
夏休みに北海道へ妹と一緒に旅行するとか、子供会で明日から伊豆へ旅行するとか、話が尽きない。
トラックが多く停まっている小さなラーメン屋で「ここが私の家なの」と言って別れる。
角八木旅館。後藤助産所、廃業しているのか玄関の前に自転車が積んである。
派手派手しい幟が飾ってある写真屋、久しぶりに色彩を見たようでかえってホッとする。
道悦島では木工所の入口に山小屋風の建物があり、
「カントリー雑貨」と銘うって木工の飾りものやTシャツなどを売っていて面白い。
大きな白壁の蔵造りの建物はお茶の倉庫。茶の卸し業が多く、
「一言商店」という名前の店もある。
島田の宿にはいる。国道1号と別れ旧道をいく。
バス停の名前が「御仮屋」。ここは「島田の大井神社の御仮屋がある故の名である」。
島田は小饅頭が名物で「参勤交代途中の茶人松平不昧公の目にとまり、
一口で食べられる大きさがよいとアドバイスをうけ、300年作り続けているもの」という。
中村菓子舗で小饅頭を買い求めお茶を頂き食べたが、
元祖の小饅頭を売っているのは斜め向かいの清水屋であった。 |