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第10日 小田原〜小田原
        (国府津)         
                                    1997.11.08 
               歩いた距離   13.7km      1999.12.29    

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 藤沢を経由して国府津で下車し、国道1号にでて歩く。

 この辺りは、二階建てで洋風造りの看板建築が多い。
それらの建物になぜか自転車屋が二軒もあった。

 親鸞上人が7年間民衆教化に努めたという御勧堂がある。

 その向かいは上人ゆかりの真楽寺。
ここには、キリシタンが禁制されていた時のマリア観音があるという。

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 丘入口で右折し、曽我別所への曽我街道をたどり菅原神社にいく。
この境内に曾我兄弟の隠れ石がある。

 顔が極端に大きく獅子頭のような「はじめしょうわ」の狛犬がいる。

 「自分の体で治してもらいたいところを撫でると霊験がある」
といわれる「撫で牛」がいた。

 その先の道の右に宝金剛寺。
 この寺は平安時代初期に弘法大師の弟子の杲隣(ごうりん)によって開創されたという。
 この寺の一角は梅林であり、今は紅葉がきれい。

 この辺りから北側が曽我の梅林といわれる。

 国道にもどり、森戸川を渡る。

 小八幡の19番目の一里塚の説明板を見て、右にはいり八幡神社にいく。

 狛犬は目がつり上がり恐い顔の「はじめしょうわ」。
 境内に道祖神群。近辺の道祖神を集めたもので双体道祖神が多い。また庚申塔もある。

 弘法大師ゆかりの三宝寺にいく。

 自然木の板に「国際交流亭 小田原茶屋」と書れた店があった。
 表札には「0dawara Tea House & NGOCenter」とある。

 乳銀杏が市の天然記念物になっている上輩寺。

 その先左に酒匂不動があり、お堂の横に延命水の井戸がある。

 向かいの門構えが立派な和風の建物に、社会福祉法人「ゆりかご園」の看板がかけられて
あった。

 右に日蓮上人にかかわりのある済度山法船寺。
 文永11年(1274)、上人が鎌倉より身延山への途中酒匂川増水のため渡れず、
この境内で一泊したという。

 連歌橋を過ぎ酒匂川。
 この川は徒渡しで、今の酒匂橋の辺りから小田原側は橋の120mほど上流の所に
渡ったという。

 国道の裏の道を少しいくと八幡神社。境内に小さいながらも立派な新田神社がある。

 東海道の南側の城東高校の近くに新田義貞の首塚があるというので探してみると、
住宅地の中に小さな石垣の囲いがあり、その中に宝筐印塔と五輪塔が並んでいた。

 山王橋手前の西湘バイパス「小田原」の出口にあるラーメン屋で昼食。

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 山王橋を渡り、右側に山王神社がある。

 この神社は、昼間でも空の星が映るといわれる「星月夜の井戸」
があることで有名である。

 平成8年の「新しょうわ」の狛犬の他に、鳥居の脇に
地面に直に置かれた、ギザ歯で小さな昭和2年の「江戸」狛犬

 境内に男根石がある。
 昔はこの隣に女陰石が並べられていたというが、今はない。

 浜町二丁目に「江戸口見附跡並びに一里塚跡」の石柱と案内板があった。
 ここから小田原の宿である。

 新宿バス停前の五差路を左にはいる。
 この旧道に沿って、昔の町名を説明する標石が立っている。

 鍋町:鍋などを作る鋳物師が多く住んでいたので、この名がついた。

 万町:「よろっちょう」。町内には紀州藩の飛脚継立所があった。
 また旅籠が5軒ほどあり、小田原提灯を作る家もあった。

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 このあたりから小田原名物のかまぼこ屋が多くなる。

 高梨町:東海道から甲州道への起点にあたる。
 旅籠が並んでいた。
 問屋場(人足や馬による輸送の取継ぎ所)があった。

 旧本陣の「古清水旅館」が今も営業している。

 宮前町:「みやのまえちょう」。本町とともに宿の中心であった。

 右に少しはいって、松原神社にいく。
 ここは小田原の総鎮守で、昭和34年(1959)の御成婚記念の「しょうわ」狛犬がいる。
 社務所の脇にアのみの「江戸」狛犬が「先代」化していた。
 こけむしていて、夕暮れの中に一人ぽつんと寂しそう。

 石造りのスルガ銀行がある。立派。

 本町:小田原北条氏時代は「通り小路」と呼ばれていた。
 江戸時代にこの町を基準にして、城下の町人町を左右に町割りした。

tokaido10-05.JPG  左手に白壁で、古い造りの薬屋がある。
 「調剤薬舗 小西本店」の看板。重厚な造りで、
いかにも信頼できるという感じ。

 その斜め向かいに、歌舞伎十八番の「外郎(ういろう)売」で有名な「ういろう」。
 八棟造りの建物が新しくコンクリート造りで再現されている。大きくて圧倒される。

 「北条氏綱の時、京都西洞院錦小路外良(ういろう)といふ者、この地に下り
家方透頂香(とうちんこう)を製して氏綱へ献ず。
 其由緒は、鎌倉建長寺の開山大覚禅師来朝の時供奉し、日本へ渡り、家方を弘む。
 氏綱これを霊薬とし、小田原に八ツ棟の居宅を賜り、名物として世に聞ゆ」。
 自家接待用の菓子も「ういろう」といった。

 「ういろう」の前に欄干橋町の標石がある。
 この町から城内に架けられた橋名から名付けられたといわれている。

 小田原城の堀に沿ってしばらくいき、商店街を通って小田原駅に着き、帰宅。

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