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第2日   品川〜川崎
               (大井町)                         
                宿間の距離    9.8km   1997.09.20 
                歩いた距離   10.0km   1999.09.18 

 旧東海道にはいるために大井町で下車し、ゼームス坂を下る。「英国人ジョンMゼームス。
慶応2年(1866)に来日し、坂本龍馬とも知り合い、日本海軍の創設に貢献した。
その後、ここに住み、明治41年(1908)70歳で没した」と説明されている。
 現在、ゼームス邸はマンションになっている。

 この坂は狭いが、青銅製の看板建築があったりして戦前の名残を残している。

 左に高村光太郎の「智恵子抄」ゆかりの文学碑がある。
 智恵子が晩年療養したゼームス坂病院があり、ここで亡くなったという。

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京急の青物横丁駅の横を通り、旧東海道の商店街を南へ。

 鮫洲八幡神社がある。鮫洲の地名の起こりは、「海晏寺の寺伝に
よれば、建長3年(1251)品川に大鮫が浮きでて、腹を裂いたところ
木造の観音像が出現し、人々に恩を与えた。
 この観音を本尊にしたのが海晏寺で、
鮫の頭は八幡に祀られたので、地名が鮫洲となった」という。

 ここは漁師町の鎮守らしく、漁業関係者が寄進した灯籠や狛犬が
ある。台座に町内猟師中、御林猟師町と書かれた嘉永2年(1849)の
「江戸」狛犬がある。
 また、右からウン・アで角・擬宝珠の安永7年(1778)の「江戸尾立」
の狛犬
がいる。

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立会川に架かる浜川橋を渡る。この橋は一名涙橋で、江戸から
鈴ヶ森の刑場に送られてくる罪人を親族がひそかに見送り、この地で
別れの涙を流したという。

 旧東海道が国道15号と合流するところが鈴ヶ森の刑場跡で、
慶安4年(1651)に設けられた。
四角の穴があいたはりつけ柱の台石
丸い穴があいた火あぶりの鉄柱の台石がある。
その供養のための髭題目を刻んだ石碑がある。

 京急大森海岸駅の前のそば屋で昼食。

 磐井神社(鈴ヶ森神社)がある。貞観元年(859)この神社を武州八幡社の総社に定めたとい
われる。
 社名の由来となった磐井の井戸は、東海道往来の旅人に利用され、霊水・薬水といわれ
有名であった。「心正しければ清水、心邪ならば塩水という伝説が伝えられている」。
境内に鈴ヶ森の名の起こりと伝えられる鈴石がある。
 明治14年(1881)の「江戸」狛犬の左右それぞれに3匹の子狛がいるのは珍しい。
 境内の一角に「江戸はじめ」の「先代」の狛犬が草の中に置かれている。

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 大森本宿の鎮守であった貴船神社(来菅神社)がある。ここの
大正4年(1915)の「江戸くずし」の狛犬は太っており、彫りが角
ばっている。

 梅屋敷公園にいく。ここは道中薬で有名な「和中散」の売薬所
の庭であった梅の名所。
 庭の一角に里程標があり、そこに「距日本橋三里十八町 蒲田
村山本屋」と刻されていて、現在は復元されたものが立っている。

 にぎやかな京急蒲田駅を過ぎると六郷用水物語の説明板がある。
多摩川のことを六郷川といっていたので、農業用水でもあったの
か、今は流れはない。

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 大きく立派な六郷神社がある。脇参道が旧道に面している。
 ここは「六郷一円の総鎮守として崇敬されていた。
頼義・義家の父子が、天喜5年(1057)この地に源氏の白旗を
かかげて軍勢を募ったところ、志気大いにふるい、
前九年の役に勝利をおさめたので、石清水八幡の分霊を勧請
したのが当社の創建といわれている」。

 貞享2年(1685)に六郷中町の有志が二世安楽を祈って奉納した狛
犬がいた。
 東海道で見た中で最も古い、「江戸はじめ」の狛犬である。
「素朴かつユーモラスで芸術性に富んだ形態を示しおもしろい」。

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 六郷神社の境内の一角に、六郷橋が鉄橋にかわった時の橋脚(親柱)
が残されている。

脇参道から六郷橋に向かう道筋は、旧東海道の幅員を比較的よく残して
いるといわれている。

 すぐ先の多摩川土手の近くに、六郷渡しの碑がある。大正14年(1925)
に開通した旧橋の橋門と親柱が当時の姿のまま保存されている。

 その一角に北野神社(止め天神)がある。「八代将軍吉宗公の乗馬が暴走して、あわやと
いうときに、北野天神のご加護によって、将軍の落馬を止めたという。
 近郊の村人町人は落馬という呼び名を省いて止め天神といい、人の身に降りかかる悪いこと
をいっさい止めてくださる天神様として崇敬している」。
 境内に昭和9年(1934)の「江戸」狛犬と千年石と万年石。

 新六郷橋で多摩川を渡り、川崎へ。

 旧東海道の表示がある商店街を通り、深瀬小児科医院の前の田中本陣跡を見て、
川崎駅から乗車して帰宅。

狛犬一口メモ Q.神社には必ず狛犬はいるか

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