道をはさんで目黒川沿いに、小さな寄木(よりき)神社がある。「日本武尊と弟橘姫の船団
のうち難破した船材が流れ着き、土地の人が弟橘姫を祀った神社」で、本殿の扉には鏝絵の名
人伊豆の長八の猿田彦の漆喰の絵が残っている。
目黒川(昔は品川)を品川橋で渡る。この橋は、6月7日の祭礼に北品川の産土神である品
川神社の神輿と荏原神社の神輿がこの橋で行き逢うので行逢橋ともいわれていた。
なお行くと、昔風の瓦屋根の松岡畳店にもお休み処の看板がでている。入り口のたたきには
作業台と材料がいっぱいで、とてもなかに入って休めるような所ではないが、昔の職人が働い
ているような雰囲気で面白い。
諏訪神社には龍が柱から「火口」の所まで巻いて上っている天保年間(1830-)の灯籠があっ
た。また狛犬も天保年間の「江戸」である。
青物を扱う店が多かったという青物横丁をいく。 |