中山道　21-3

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第２１日　野尻(十二兼)～三留野～妻籠～馬籠（その３）
　　　　　　　　　宿間の距離　10.1km＋5.6km＋4.5km　　　 10.05.31

　　　　　　　　　　　　　歩いた距離　23.6km

　石畳の山道を行くと
馬籠峠に着く。

　ここが長野県と岐阜県の境
である。

　馬籠峠と書かれた道標の下に
正岡子規の「白雲や　青葉若葉の　三十里」の句が書かれている。

　国道から右側の古い道を通る。

　左に熊野神社がある。

　明治天皇御小憩の碑がある。

　峠の集落である。

　集落のはずれには「峠之御頭頌徳碑」が立っている。

　坂を下りていくと、
十返舎一九の
「渋皮のむけし女は見えねども　
栗のこわめし　ここの名物」
と書かれた石碑がある。

　石畳道を下っていくと、水車小屋のある小さな公園があり、
「中山道　水車塚」と書かれた石碑がある。

　また上っていくと眺望がひらける。

　このあたりが「陣馬」で、見晴らし台になっていて、
島崎藤村やその父正樹の歌碑などが立っている。

　越県合併記念碑がある。
　「古代この地は美濃の国（岐阜県）でありましたが、
信濃の国（長野県）より京へ上る道として
利用が増すにつれて信濃の国の地となった。
　約400年を経て、昭和３３年(1958)の昭和の合併、
平成１７年(2005)の平成の合併により
この地は岐阜県中津川市となりました」。

　恵那山を案内する石柱がある。

　藤村の「夜明け前」の一節を書いた案内板がある。
　その中に「林も深く谷も深い方（妻籠）に住み慣れたお民は、この馬籠に来て、
西の方に明るく開けた空を見た」とある。まさにその通りの景色である。

　双体道祖神がある。すぐ下に馬籠宿の高札場や家並が見える。

　馬籠宿に入る。

　馬籠宿は木曽路最後の宿で、板橋を１番とすると４３番目の宿で、
江戸からの距離は８３里６町である。

　高札場がある。

　石畳の道があり、下り坂である。　

　石畳の道があり、下り坂である。

　

　街並みは、妻籠にくらべて地味で、賑やかさに欠ける。

　夕方になったからか、観光客も少ない。

　大きな家は、白漆喰に漆をぬった木材を使っていて、連子格子が多い。

　防火用水の大きな樽があり、散水用の木の手桶が積まれている。

　「馬籠脇本陣資料館（蜂谷脇本陣跡）」がある。

　喫茶と民芸品を扱う大黒屋がある。
　藤村の初恋の人おふゆの生家である。
　大きな杉玉が２階の軒にかかっている。

　藤村記念館がある。
　これが島崎本陣跡である
　藤村は明治５年(1872)ここで生まれ、
１０歳で上京するまで生活したところである。

　隣は藤村が息子のために移築し、命名した　
「四方木屋（よもぎや）」で
今はカフェ兼土産物屋になっている。

　手打ちそばと五平餅の「ますや」がある。
　しゃもじに「月見そば」「山菜そば」などと書かれている。

　清水屋があり、資料館になっている。　土蔵をそのまま店にした「茶房土蔵」がある。

　石畳の急な下り坂の枡形がある。

　坂の終わりに、大きな水車がある。
　建物に、馬籠宿水力発電１号機と看板が出ている。
　宿の下り坂の用水による発電装置で、
木製の精米器が置かれている。
　これは、中津川市が平成２２年に
地球温暖化防止対策一つとして設置したもので、
水車小屋のライトアップ、室内照明、
ディスプレイの電力に使用している。

　車屋坂を下りきったところにある白木屋旅館に泊まる

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