中山道　17-2

　奈良井川の
止水堰がある。

　自然石の
大きな庚申塔がある。

　若神子一里塚がある。
　鉄道敷設の時と国道１９号線の拡幅によって
塚は切り崩されたと説明されている。

　右の旧道を行く。

　若神子の
バス停のところに、
屋根がかかった
水場がある。

　諏訪神社がある。
　杉林の中の小さい神社である。
　木の鳥居が四脚柱で、笠木は大きく反っている。

　国道脇の細い道を行く。

　草道下って、国道を渡りガードをくぐって行くが
通り抜けできずにもどり、国道を行く。

　贄川の駅がある。

　駅前の関所亭で昼食をとる。

　線路の左側に、贄川関所がある。
　いかにも関所という感じで、白木の冠木門で屋根は木で葺かれ石を置いて押さえにしている。
　女性の通行とヒノキの曲げ物の加工品の密搬出を厳重に取り締まっていた。
　明治２年に廃止されたが、現在の位置に復元したもの。

	贄川宿に入る。
にえかわ：マンホール

　屋根のかかった
水場がある。

　白壁の商家がある。　

　国の重要文化財である深澤家住宅がある。
　深澤家は、贄川屈指の商人であり、
「江戸時代末期の木曽地方における
宿駅の町屋の姿を忠実に留めている」
出桁造りである。

　漆工芸の店がある。

　この宿も本陣跡など見ずに通り過ぎる。

　国道沿いに大きな漆器工芸店がある。

　このあたり、ところどころで土手道に入って進む。

　中仙道と書かれた石碑がある。

　押込の一里塚跡がある。
　標柱だけであるが、
公園の一角がそれに似せて造られてある。

　奈良井川を桃岡橋で渡る。
　１週間後の１５日に、ここで御柱の木落としと、川渡しをするという。
　土手の上に、皮をはいだ４本の御柱が準備されて置かれている。

　国道を少し行き、左の細い旧道を行く。

　再び国道に出て歩くと
「道の駅・木曽ならかわ、木曽くらし工芸館」がある。
　「木曽くらしの工芸館」は木曽の地場産業を紹介している。

　裏手の右の旧道を行く。

　このあたりが平沢である。
　平沢は、木曽路名所図会に「檜細工塗物を商う家多し」といわれる
「漆器の町」である。

　平沢は奈良井の在郷であったが、
奈良井で栄えた檜細工を全国的に知られるようにしたという。

　坂を上ると左に諏訪神社がある。
　大宝２年(702)に創設された神社であったが、
大同２年(807)信濃の有明山に拠った凶賊を征伐した坂上田村麻呂が
神意を感じてこの地に遷したという。
　漆器の町らしく本殿は朱と黒の漆が塗られている。

　昭和１１年(1936)の
「尾立ち」の狛犬がいる。
眉は太く、歯が多く、
口が赤く塗られていて、
和風の感じがしない。
右アは金の玉をもっている。
石工は彫刻師平澤茂である。

　境内は広く、
新しい御柱が立てられている。
　割石を寄せて
御柱を固定しようとしている。

　平沢の街道沿いには、漆に関係した店が多く並んでいて、
白壁や白い障子と漆の塗られた格子が美しい。

　斜行造りの町並みも見える。

　重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

　自然石の
中山道道標がある。
　「左　奈良井、右　漆器の町平沢」
と書かれている。

　笹吉漆器店の前を斜め左に入り、
JRを渡って、国道に出て歩く。