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朝食の前に、昨日はゆっくり見られなかった宿の中を散歩する。
朝食後、宿を出発しバスに乗り、昨日歩いておいた「扉峠口」までいく。
「ドライブイン和田宿」の女将さんが顔を出してくれて、挨拶をかわした。
唐沢で 右の旧道をいく。 この辺りには 五軒の茶屋があり、 茶屋本陣も あったという。
142号線に合流する。
右に観音沢分教場跡の碑が立っている。 人家が一軒もない所なのに、さすが長野県は教育熱心と感心する。
しばらく行くと、142号線に出て、少しの間国道を歩く。
近くに「殉職警察官近藤谷一郎巡査の碑」がある。 「明治22年、上田警察署丸子分署に勤務していた近藤巡査は窃盗犯を下諏訪分署へ護送する途中、 犯人に巡査が所持する剣で腹部を切られ殉死した」という。
再び山道を先に進む。
小さな木造の避難小屋がある。
そこから少しの間、石畳道になる。
青少年旅行村の建物があるが、閉鎖しているようである。
「和田峠遺跡群」の説明板がある。 「旧石器時代の石器の材料である黒曜石は和田峠周辺に多く産出されている。 さらに後期旧石器時代の遺跡群が形成されている」。
道がなだらかになり、草地が広くなった。道標や説明板がある。ここが古峠である。 「明治9年(1876)、東餅屋から旧トンネルの上を通って西餅屋の下へのモミジ橋新道が 開通したため、この峠はほとんど通る人はなくなり、古峠の名を残すのみである」。