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第10日  安中〜松井田〜坂本(その2)
          (磯部)              (横川) 
    
             宿間の距離   9.6km+9.5km  09.08.31
                   (歩いた距離   21.0km)

 その先、松井田警察署の手前を左に入り、線路沿いの道を行く。

 第10中仙道踏切を渡ると一層寂しい道となるが、中山道の道標があるので安心して進む。

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 18号線を渡り、上信越自動車道をくぐっていくと、五料の集落になる。

 庚申塔や二十三夜塔が立っている。

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「安中藩板倉伊豫守領分 五料村 高札場跡」と書かれた案内板があり、
街道から右向こうに踏切がある。

 線路の向こうに、公家や大名などが休憩する五料茶屋本陣がある。
 白壁の家屋と塀が整備されている。公開されているようだが、寄らずに先を急ぐ。

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 また、線路を渡り、緩やかな坂道を上る。

 坂の上に、馬頭観音や双体道祖神に並んで、茶釜石がある。
「この石をたたくと空茶釜のような音がする」ので、その名がついたという。
ここを通った蜀山人は「五料(五両)では あんまり高い茶釜石 値打ちを聞いて 通る旅人」
という狂歌をつくった。

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 碓氷峠の熊野神社の里宮である
碓氷神社がある。
 参道が長い上り階段であるので、
鳥居前で参拝して通る。

 また、神社前の「高墓踏切」で線路を渡り、
ふたたび集落の中を行く。

nakasen10-37.JPG  一角に石碑や石仏が集められている。
 正面に立っている双体道祖神は、すらっと背が高い。

nakasen10-38.JPG  18号線に出て、
中木川を歩行者専用の小山沢橋で渡り、
また左の道を行く。

 茂みの中に小祠に入った石仏や石碑がある。
 薄くなった説明板に「百合若大臣の足跡」とある。
 石仏の前にある石に深い足跡のような穴が二つあいているのが、雨で濡れていてよくわかる。
 かたわらの石碑には竜の顔らしきものが線で描かれている。

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 左下方に、碓氷川が見える。

 第15中仙道踏切を渡り、線路の右側を行く。

 横川の集落である。落ち着いた住宅街である。

 横川駅に着く。
 駅舎は木造の小さな駅である。
 横川は、現在信越本線の終点であるが、長野新幹線が開通するまでは、
信越線の難所である碓氷峠を越えるための「アプト」式鉄道の起点であり、軽井沢と結んでいた。
「機関車の交換に5分停車し、その間に買う峠の釜飯が有名になった」。 
 今も駅前に「峠の釜飯」の荻野屋があった。
 昔懐かしい釜飯を食べることができた。

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nakasen10-45.JPG  帰りの電車までに少し時間あるので、
 碓氷峠鉄道文化村の入り口まで行く。
 構内にレールが残され、
電車や機関車、客車や貨車などが陳列されている。

nakasen10-46.JPG  横川駅で乗車して、帰宅。

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