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第9日  高崎〜板鼻〜安中(磯部)(その2)       
             宿間の距離  7.2km+3.3km      09.08.30
               (歩いた距離  21.0km)

nakasen09-41.JPG  すぐに安中市板鼻になる。

安中市:マンホール

 18号線沿いの食堂に入り、昼食。

 その先、右に渡り、「旧中山道板鼻宿」への道標から右へ入り、
すぐに左の旧道137号線を進む。

 寛政4年(1792)の双体道祖神がある。男女は肩を寄せ合って酒を酌み交わしている像である。
道標にもなっていて、「京へ百里」と彫られているようである。

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nakasen09-44.JPG  JR信越線の「第9中仙道踏切」を越えると板鼻の宿である。

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 大きな町屋や連子格子の町屋があるが、全体に地味な街並みである。

「板鼻町」道路元標がある。

 本陣跡が公民館になっている。
 その前に、石で駕籠を形取った板鼻宿の標示がある。

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nakasen09-48.JPG  土蔵造りの花屋さんがある。
 屋根が建物から隙間を空けて葺いてあり、
二層の構造の屋根のようである。
 これは防火対策であるらしい。

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 寛政9年(1797)の双体道祖神がある。

 猿田彦大神と青面金剛と文字だけで書かれた庚申塔もある。

 その先に、自然石に「青面塔」と彫られ、
二猿が向き合っている庚申塔がある。

 小高い山に向かって鷹之巣神社入口と書かれた石柱がある。

 171号線に合流し、碓氷川を鷹之巣橋で渡る。右の写真は振り返って鷹之巣神社方面を見たところ。

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nakasen09-53.JPG  左手前方の山腹に安中製錬所が見える。
 一山が煙突やパイプがうねる工場からなっている。

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 小さな諏訪神社を見る。
 ここに、「明治天皇中宿御小休所腰掛石」と書かれた
石柱が立っている。

 先に進む。

nakasen09-55.JPG  ここで右折して、一本北側に入った道が旧街道で、
まっすぐ行くとまた碓氷川にぶつかり、
昔はここで川を渡るのが、中山道だったのだが、
道を間違えて、171号線をそのまま進み、
安中駅が正面に見えるところに出てしまう。
 安中駅は木造の小さな駅である。

 18号線で碓氷川を渡らなければならないのだが、駅前の歩道橋で迷ってしまい、
通りがかりの人に聞きながら行く。

 碓氷川を久芳橋で渡る。
 橋の親柱に、杉の木のレリーフがある。

 橋を渡ってすぐに、下野尻で左へ入り125号線を行く。

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 安中宿に入る。

 郵便局の所に旧本陣跡の案内板がある。
 蔵や蔵造りの家が多い。長屋門の家屋もある。

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 郵便局の前で右に曲がると 旧碓氷郡役所がある。
「明治11年(1878)郡区町村編成法が公布され、
自治体としての町村が復活するとともに、
郡も地理的な名称から行政区画となり、
郡長が置かれることとなった」。
 ここは群馬県で17の郡が設置された内の1つである。
大正15年(1926)には、また郡は地理的名称に戻った。

 この旧街道から北側に入った道が昔の面影を残している。
 大名小路である。

 樹木の多い庭の中に安中教会がある。
 ここは、安中出身の新島襄が中心になって造った教会である。 

nakasen09-61.JPG  旧街道の125号線に戻ると、
なまこ壁で黒い土蔵造りの薬屋がある。
 看板に「中仙道 清水商会」とかかれている。

 石造りの倉庫のような建物があり、「便覧舎跡」の石柱が立っている。
 「日本最初の図書館といわれる東京書籍館の創立と同年なり。
図書三千余無料で自由に閲覧させた」。
 明治11年(1878)、地元の求道者が新島襄から洗礼を受けた場所で、、
このとき、新島襄が「公会設立式」を行ったのが、安中教会につながっているという。

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 新島襄先生旧宅入り口の標示がある。同志社大学の創立者で父は安中藩士であったという。

 安中総合学園高校があり、その校庭には「群馬県立蚕絲高等学校」の校名が入った校門
「碓氷安中地域中等教育発祥之地」碑があった。

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 18号線を横切り、安中宿を行く。

 古い商家なまこ壁の蔵造りの家がある。

 蔵の本体と屋根の間が空いている防火対策が施された倉庫があった。

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nakasen09-66.JPG  「貯水タンク」に「安政遠足」の絵が描かれている。
 「遠足と書いて「とおあし」と読み、
江戸時代(西暦1855年)に
当時の安中藩主「板倉 勝明(いたくらかつあきら)」公が
藩士の鍛錬のために碓氷峠の熊野権現まで
7里余りの中山道を徒歩競走をさせ、
その着順を記録させたことがはじまりで、
日本のマラソンの発祥」となったといい、
これに因んだ「安政遠足 侍マラソン」が
市のイベントとして毎年5月に行われている。

nakasen09-67.JPG  国の天然記念物に指定されている杉並木があり、
「天然記念物安中原市ノ杉並木」と書かれた石柱が立っている。
 かつては日光の杉並木と比較されるほどであったというが、
現在は10数本残っているだけである。

nakasen09-68.JPG  原市高札場跡の案内板
「明治天皇御小休止跡」の石碑がある。

 八本木地蔵がある。
 ここの地蔵菩薩は「室町時代初期の作と推定され、霊験あらたかな秘仏で、
日本三地蔵の1つである」。
 参勤交代の大名もここを通る時は、下乗、下馬して参詣したと伝えられる。
 境内に文字だけで書かれた庚申塔がある。
 寛永2年(1625)で安中最古のものであるという。

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 雲雀の磯部入り口で左折し、今日の宿に向かう。

 この辺りは、磯部煎餅が名物で、作ったり売っている店がある。

nakasen09-73.JPG  今日は「かんぽの宿 磯部」で泊まる。
郵政改革でいつまで営業するのかわからないので、
いい機会だと泊まることにした。
特別特徴があるわけではないが、
清潔でリーズナブルな宿であった。

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