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第7日  本庄〜新町〜倉賀野(その1)
      
(神保原)          
             宿間の距離   8.9+6.7km      09.08.18
                歩いた距離   17.8km

 高崎線の神保原駅で下車する。
 1番線ホームに七福神が鎮座している。
 このあたりには "神"がつく地名が多いことから、
「この駅を『七福神の駅』にしよう」という提案が駅員からあり、祀られたという。

 赤い屋根の小さな駅舎である。

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 駅前通りもあまり店もなく寂しい感じである。
 392号線(旧中山道)に出て、左に行く。

 すぐ左右に庚申塔がある。
左の木の下にある庚申塔は文字で書かれていて、
上部に日光、月光と彫ってある。

 392号線は神保原1丁目で右折し
17号線(中山道)を突っ切っている。
 392号線を道なりに歩く。

 左に石塔群がある。
 正面に石仏が安置された小祠があり、両側に数基ずつ庚申塔や馬頭観世音などの石塔が並んでいる。
 その中に、ひときわ大きい宝篋印塔のような形をした石塔がある。
 上の段に「寛文9年(1669)、為二世安楽也」と書かれ、
2段目に2鶏、その下の段に2猿が向きあった姿で彫られているので庚申塔であろう、珍しい。

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nakasen07-07.JPG  右に金久保八幡神社がある。
 細い参道の地味な神社である。 

 大正14年(1925)の尾立」の狛犬がいる。
 右からア・ウンで、鬼顔である。体毛がゴツゴツ盛り上がっている。
 石工は、新町の雲鳳である。

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 右に「史跡 金窪城址入口」と書かれた石柱がある。
 左に、陽雲寺がある。
 「天正19年(1591)、金窪城主になった武田信玄の甥川窪信俊が、
武田家滅亡後養母である信玄夫人を伴って入封した。夫人の法号である陽雲院を寺号にした」。
 県指定の文化財である元禄銘のある銅鐘がある。
 また、新田義貞の家臣で金窪城主の畑時能(はたときよし)の供養祠がある。

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 この先、賀美公民館、賀美小学校など「賀美」の地名が
ついている。

 小さな社があり、その左脇に黒いみかげ石の一里塚跡の碑がある。
 ここはかっぱ(勝場が訛った)宿で、
武蔵の国の最北端の一里塚があったという。

 17号線に合流する。

 神流(かんな)川を神流橋でわたる。

nakasen07-14.JPG  川の両側の親柱に常夜灯が立っていて、
そこに見透し灯籠の説明が書かれている。
 「上武二州の国境を流れる神流川は、
川の出水毎に川瀬道筋を変えて、
旅人などの悩みの種であった。
 文化12年(1815)に川の両岸に灯籠を建立し、
夜道を往来する旅人の標準とした。
 この武州側の常夜灯は、見透し灯籠とも呼ばれ、
大光寺に移築されている」。

nakasen07-16.JPG  群馬県の高崎市に入る。

高崎市:マンホール

 神流川古戦場跡の大きな自然石の碑がある。
 「天正10年(1582)、織田信長が本能寺に倒れた直後、滝川一益は信長の仇を討たんと京へ志し、
これに対して好機至れりと北条氏は神流川流域に兵を進めた。
大激戦となり、北条氏の大勝となった」。
 説明板の裏側に馬頭観音があり、花が供えられている。

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 右側は陸上自衛隊の新町駐屯地になっている。

 新町検問所と書かれた見張り塔の先、
右に分かれて行くのが旧中山道である。
道の分かれ目に、復元された見透し灯籠がある。
 本来の常夜灯は、
明治に大八木村の諏訪神社に移設されたという。
 また、再建された道標もある。
「従是 右 碓氷峠 十一里  左 江戸 二十四里」

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 17号線から分かれた178号線(中島新町線)を行く。

 すぐに小さな八坂神社がある。
 昔そこに柳の大木があり、柳茶屋といった。
 芭蕉の「傘に おしわけ 見たる 柳かな」の句碑
立っている。
 隣の公園の滑り台の上に作り物のオオトカゲがいる。

 右に道を一本入ったところに諏訪神社がある。
 造立年が読めないが、右からア・ウンのはじめしょうわ狛犬がいる。

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 本殿の三面の木壁には、楠木正成の故事に因んだが彫られている。
 広い境内の一郭に、高崎に合併する前の新町でもっとも古いといわれる、
元禄15年(1702)の石の鳥居が残されている。「笠木の曲線が美しい」ので市の指定文化財となっている。 

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