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第4日  桶川〜鴻巣(その2)
          
(吹上)                     
          宿間の距離  8.3km  2009.06.13   
              (歩いた距離    22.1km)         

 

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 踏切を越えて、線路に沿った道をいく。

 左に馬室原の一里塚がある。
 畑の中に小さな木が植えられて、小山のようになっている。
 右の一里塚は、
明治時代に高崎線を敷設した時に取り壊されたという。

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 再び線路を越えて、164号線(旧中山道)に戻る。

 右に八幡神社がある。
 奥深い参道である。
 昭和3年(1928)の江戸くずし狛犬がいる。
 右アは玉を持っていて、左ウンには子狛がいる。
 石工は伊藤群巣である。
 先の天神社の狛犬の石工と名が似ており、
二人の違う名前の文字を合わせると「鴻巣」になる。
 狛犬の手の上げ方も似ているので、同系の人であろう。

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 境内にある公衆トイレの男女の案内が内裏雛の絵である。
 鴻巣は人形のまちである。
 「江戸宝永年間に、日光東照宮の造営に参加した京の彫刻師が、帰途にここに定住した」ことにより、
江戸中期には鴻巣の雛市は江戸の十軒店、越谷と並んで関東三大雛市といわれていたという。

 通りには、大きな人形店が数軒ある。

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nakasen04-29.JPG  また、雛屋歴史資料館がある。 

 通りには、瓦葺きで太い梁の木造商店や黒漆喰で白壁の蔵の商店などが残っている。

 普通の商店の前に、本陣跡の碑が立っている。

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 右に鴻神社がある。
 鴻巣郷の総鎮守で、大きな神社である。

 昭和3年(1928)の江戸くずし狛犬がいる。
 右アは玉を、左ウンは子狛をもっている。
 石工は伊藤群巣で、天神社や八幡神社の狛犬と同様に、
へしゃげた顔で、牙が鋭く強そうで、
たてがみや尾が背についていて流れている。

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 コウノトリ伝説の説明がされていた。
 「昔、この地に木の神といわれる大樹があって、人々は供え物をして木の神の難を避けていました。
 ある時、コウノトリがこの樹に巣をつくりました。
 すると大蛇が現れて、その卵を飲み込もうとしたので、コウノトリは大蛇と戦い、
これを退散させました。
 それ以降、木の神が人々を害することがなくなったので、人々はこの樹のそばに社を造り、
鴻の宮と呼び、この地を鴻巣というようになりました」。

 境内には、なんじゃもんじゃ(ヒトツバタゴ)の木がある。

 宿が終わると、道は加美の追分で分岐し、左の365号線をいく。

 線路をわたって、なおいくと、白山神社がある。
 境内に、庚申塔、地蔵や百万遍などの石碑群がある。

 箕田観音堂がある。
 平安中期に活躍した源頼義の守り本尊であった、馬頭観音堂である。
 庚申塔などの石碑群がある。

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 氷川八幡神社がある。落ち着いた神社である。
 入り口に箕田碑がある。
 「箕田は武蔵武士発祥の地で、平安時代にはすぐれた武人が住んでいた」ことを
長く伝えようとしたものである。
 清和源氏の源経基が、武蔵守として、この地の源氏繁栄の礎を築いた。
その時、嵯峨源氏の源仕(つこう)が箕田氏を称し、経基を助けた。
 仕の孫の渡辺綱が酒呑童子を退治したという。

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nakasen04-42.JPG  武蔵水路を中宿橋でわたる。
 この水路は、昭和39年(1964)の東京オリンピックの時、
利根川の水を荒川に導いて渇水に備えたものという。

 箕田の追分にくる。館林へいく道が右に分岐する。
「江戸より十五里余 前砂村」と書かれた新しい道標が立っている。

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nakasen04-44.JPG nakasen04-45.JPG  そこに地蔵堂があり、中の地蔵は大きくて、
天井に届くほどである。
 平成に立てられた中山道道標や説明板がある。
 ここには立て場があったという。

 道をまっすぐに進む。 

 一里塚跡の標柱が立っている。
 説明板があるが、かすれて読むことができない。

 線路に沿っていき、踏切をわたり斜め左に入る。
 307号線にでて、車の多い通りをいく。

 駅前交差点で左折し、吹上駅で乗車して、帰宅。

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