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第2日   杉田〜金沢 (その1)

                      歩いた距離 15.5km   2002.01.12

 JR新杉田駅で下車して、芋観音を通って、金沢八景を目指す。

 車の多い16号を南下して行くと、富岡公園がある。
広々した緑が多い公園である。

 公園には浜空神社がある。かつてこの地を基地にしていた飛行艇隊の主力であった
横浜海軍航空隊を守護するため建てられたものである。

kana2-01.JPG kana2-02.JPG  公園の見晴らし台へ行く。
 眼下は工場地帯であり、
磯子の海がよく見える。
その間を金沢シーサイドライン
が軽やかに走っている。

 公園を回り込むように行くと、芋観音で有名な長昌寺がある。

 「かつてこの地に一年中芋の葉が茂る池がありました」「戦国時代末期、池の近くに
観音堂が立てられ、この観音様は人々から病苦を抜き去ってくれる恵み深く、
また容貌を美しくしてくれる」ので、芋観音として信仰を集めたという。

 この観音堂の前に、天保7年(1836)の「江戸」狛犬がいる。
尾が身体に沿って上に流れている。右アにはオッパイを飲んでいる子狛がいる。
石工は深川の石屋勝治郎。

 境内に、この地で34歳の若さで亡くなった直木三十五の墓がある。

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 近くの慶柵寺に行く。

 山門の横に中国の革命家孫文上陸の碑がある。
「1913年に袁世凱に追われた孫文が日本に亡命したが、その時ここ富岡に上陸した」
という。

kana2-05.JPG kana2-06.JPG  寺の裏に直木三十五宅趾があり、
そこに昭和35年(1960)に建てられた
「芸術は短く、貧乏は長い」という
碑がある。

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 公園を通り、富岡八幡に行く。
新年のお参りの家族が多い。

 赤い鳥居の横に天保6年(1835)の
「江戸」狛犬がいる。
猿顔で尾が背に沿って上がって
流れている。石工は森八兵衛(?)。
芋観音の狛犬と同じ年代のもので
あるがまったく雰囲気が違う。

 参道を上がると大正11年(1922)の「江戸」狛犬がいる。
耳が大きく、右アは見下ろして威嚇している姿である。ア・ウンともに子狛がいる。
石工は柏崎初五郎(?)。

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