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第9日 湯ヶ島〜河津七滝(その2)     

                (歩いた距離24.7 km  2003.09.06)

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 浄蓮の滝のバス停のところで、国道から別れた「踊り子歩道」
歩く。
 踊り子歩道は浄蓮の滝と河津七滝(かわづななたる)を
結ぶ道で、途中まで国道と平行していて、その後国道と合流する。

 農道のような細い道で、車も少なく落ち着いて歩ける。

izu09-16.JPG  杉並木の中を歩く。
 島崎藤村の「伊豆の旅」という文学碑が立っている。
 その前に湯ヶ島温泉、浄蓮の滝や昭和の森会館への
木の道標が立っている。

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 国道に出て少し戻っていのしし村に寄ってみたが、
ショーの時間と合わなかったので、すぐ出て歩き始める。

 この辺りはいのししが多いのか、国道に
「いのしし飛び出し注意」の標識が立っている。

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 道の駅の「昭和の森会館」がある。車の客が多く休んでいる。

 ここにはレストランや売店の他に近代文学博物館がある。
 また井上靖の旧邸が移築されている。

 本谷川沿いの遊歩道を歩く。鳥居が朽ちている小さな山の神がある。
雨乞いや豊作を祈願したものである。
 緑の中を人に出会わず、のんびりと歩く。
 井上靖の文学碑がある。
 天城街道の説明板があり、「文政2年(1819)に板垣仙蔵の努力により完成した
天城の旧街道(旧下田街道)は、以来明治38年(1905)旧天城トンネルが開通するまでの
86年間この地を通っていました」。

izu09-19.JPG  大川端キャンプ場がある。
 一角に森林鉄道の気動車と客車が展示してある。

 ここからは川沿いの道であるが、先の伊豆地方の大雨で石や流木が流れてきているので、
岩を飛び越えるようにして川を渡るところが数ヵ所あった。
 また湿地にいのししのものか、動物の足跡がある。
 国道に出るとそこが旧天城トンネルへの道と分岐しているところである。
 緑の道を旧天城トンネルに向かって進む。 

izu09-20.JPG  川端康成文学碑がある。
 「伊豆の踊子」の「道がつづら折りになって、
いよいよ天城峠に近づいたと思うころ、
雨足が杉の密林を白く染めながら、
すさまじい早さで麓から私を追って来た」という一節が
書かれている。
 その側面に康成の顔を描いたレリーフがある。

izu09-21.JPG izu09-22.JPG  天城トンネルに着く。
 このトンネルは、石を積み上げて
いく工法で、幅員は3.5メートル
のものである。
 延長は446メートルで、
北伊豆と南伊豆を結んでいる。
 真っ暗の中を歩いていくと
光が徐々に大きくなってくる。

izu09-23.JPG トンネルを出て、うねった道をひたすら下る。

 小さな寒天橋を渡ると二階滝がある。
 これは河津七滝には含まれないが、河津川の一番目の滝である。
水が途中の岩に止められてもう一度落ちているので名がついたのであろう。

 なお行くと平滑(ひらなめ)の滝がある。

 宗太郎園地の杉並木を通る。

 河津七滝の一番目の釜滝に行くため、急な階段をこわごわ下りる。

 高いところからの落下する大きな釜滝がある。

 二番目のえび滝。エビの尾びれのように折れ曲がった滝である。

 三番目が蛇滝で、小さな落差を落ちてきて、蛇の鱗のように見える。

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釜滝

エビ滝

蛇滝

 四番目が初景滝である。
落差も幅も大きな滝で、河床に踊り子と学生のブロンズ像が石に腰掛けている。

 五番目はかに滝である。平坦な流れで、名づけられていなければ滝とは思えない。

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初景滝

かに滝

 初景橋を渡って、二日目の宿つりばし荘に着く。
 今日は大変疲れたので宿の中の湯に入り、外の露天風呂などには行かないで
早く寝ることにする。

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