第3日 湯河原〜熱海(その2)
(歩いた距離 18.5 km 2003.04.27) |
湯河原の方に引き返す。
駅のガードで線路を横切ると、細い坂道になり住宅街になる。 |
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道には崖を切ったり、岩を組んだりして石仏が
置かれている。
左へ行けばMOA美術館であるが、右の道をいく。
山の中腹の道で谷を回り込むように進む。 |
谷の向こうの樹木の中に、伊豆山神社が見える。
伊豆山神社前というバス停があり、鳥居がある。
そこは参道の中途で、下りの権現坂は昼前に歩いた国道につながるのだろう。
そこから急な石段を上り、本殿を目指す。 |
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銅貼りの大きな鳥居がある。
足の病に神護をさずける足立(あしだて)権現社がある。
修験道の祖である役の小角(えんのおづぬ)を
祭神にしている。 |
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伊豆山神社は広い境内に社殿がある。
青々とした木々がきれいである。 |
頼朝は、「伊豆山走湯権現(伊豆山神社)の僧阿闍梨覚淵に師事したが、
その衆徒の勢力は絶大であり、治承4年(1180)その力を借りて
源氏再興の旗挙げをした」という。
伊豆山神社は頼朝と政子が忍び会い結ばれたことから、縁結びの神として崇敬されている。
鎌倉時代は関東の総鎮守であり、箱根権現と伊豆山権現の二所詣は有名である。 |
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昭和31年(1956)の「はじめしょうわ」
狛犬がいる。
目が大きく、耳は横に張っている。
右アは大口をあけている。 |
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境内にある熱海市立の小さな郷土資料館に寄る。
そこには伊豆山神社にゆかりの文化財が展示されている。
重要文化財の「紺紙金泥般若心経」のほか、
明徳5年(1394)の「木造男、女神像」がある。 |
管理人に湯河原への道を聞く。
急な坂道を上り、七尾団地を通り過ぎる。 |
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大きな団地と別荘風の
建物や福祉施設がある。
さらに坂を上っていくと、
湯河原の市街地が
下に見え、その先に
相模湾が見える。 |
林の中の長い下り坂を湯河原に向かう。ゆずり葉団地を通る。 |
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千歳川の近くに来ると、塞の神が置かれてある。
塞の神とは単体の道祖神のことである。 |
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川沿いの旅館街をいく。
新幹線の陸橋の前に
五所神社がある。 |
ここは石橋山の合戦の前夜、この地の土肥実平が頼朝を館に招き、
戦勝祈願の護摩を焚いたところという。
大正4年(1915)の太った「京尾太」の狛犬がいる。
目が大きく唇が波うち、耳が後ろに流れている。
尾は数本に分かれ、それぞれの毛並みが太く渦巻いている。
右アは玉を押さえている。左ウンには角があり、子狛は首をねじりふりかえっている。
石工は京寅で、刻主は吉浜の石徳である。 |
JRの線路をくぐって湯河原駅に着き、乗車して帰宅。 |
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