もどる
すすむ
第3日 湯河原〜熱海
(その1)
歩いた距離 18.5 km 2003.04.27
今日は、国道135号線で湯河原から熱海までの散歩をしたいし、
伊豆山神社にも行きたいということで、湯河原、熱海間をルートを替えて往復することにする。
湯河原で下車する。
駅前に、平成11年の全国京都会議で湯河原が「小京都」に認定されたのを記念して、
庭園が整備されている。
駅の案内所で世界で一番小さい鉄道という「豆相人車鉄道」のパンフレットをもらった。
この人車鉄道は、小田原で国道1号線と135号線が分岐する辺りから、
ほぼ国道135号線に沿って熱海の南明ホテルまで25.6kmを約4時間で結んでいたという。
駅前の急坂を下りて、千歳川脇の
川端公園
にいく。
新緑とサツキがきれいである。
この辺りに 「人車鉄道」の跡が残っているということだが、
パンフレットに今も残っていると書いてある枕木やレールはわからなかった。
千歳川を渡って、国道に出る。
そこが県境で、静岡県の熱海市にはいる。
熱海市:マンホール
潮音寺
にいく。清潔で静かな寺院である。
海沿いの国道135号線をひたすら歩く。
右は小高い丘で、左は切り立った崖である。
道端に露店が出ていて、ミカンを売っている。
道が海側に広がっている。
ここが
「すりかえ」
といって、
「人車鉄道」
の上り、下りの車両がすり替わったという、
稲村駅があったところか。
海に向かって小さな集落がある。
海の向こうに熱海のホテルが見える。
右の坂の上に興亜観音がある。
これは日中戦争の両国の戦没者を慰霊するために立てたものである。
この先から、急に商店が多くなり、伊豆山温泉という。
右に
伊豆山神社参道
の石段がある。
神社は丘の上にあるので見えない。
帰りに神社に寄る予定なので、素通りする。
「走り湯」を探す。
逢初地蔵堂の前の逢初坂を下ると、走り湯に行けるということだが、
すぐ先の赤い欄干の
逢初橋
を渡り、走り湯の案内に従っていく。
この逢初(あいぞめ)の由来は、
北条政子が伊豆の目代であった山木判官兼隆との縁談を嫌い、
婚礼の席を抜けて頼朝のもとに走り、ここで劇的な対面をしたことによる。
急な坂を下り、海岸に出る。
案内に従っていくと、
湯気がモウモウと出ている石を組んだトンネルがある。
ここが熱海の源泉
「走り湯」
である。
これは日本三大古泉の一つで、「山腹から湧き出た湯が海岸へ
飛ぶように走り流れ落ちる様から走り湯と名づけられた」。
伊豆山神社の御神体といわれている。
中にはいると湯気が熱く、ゴウゴウと湯が流れ出ている壷がある。
その走り湯のトンネルの上に小さな
走り湯神社
がある。
社殿の銅の金具や鈴に緑青が出ている。
国道にもどって歩き、ホテル池田から駅の方へ坂道を上る。
「豆相人車鉄道」のパンフレットには「ホテル池田の上の汐見洞で県道を渡る」と
書かれているので、位置関係を確認して、熱海駅に着く。
駅前には、「人車鉄道」の後に敷設された
軽便鉄道の
蒸気機関車
が展示されている。
その横に間歇泉がある。
もどる
すすむ