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江の島 その2
しばらくいくと、「一遍成就水道」の石碑がある。 これは一遍上人が「飲料水に窮する島民を助けるために掘り当てた井戸で、 今も水をたたえている」という。
なお上がっていくと、頂上が植物園(サムエル・コッキング苑)になっていて、 季節のいい時は家族連れでいっぱいである。
下り道になる。
なおいくと、奥津宮がある。
小型だが、がっしりした鳥居がある。 この鳥居は源頼朝が養和2年(1182)に岩屋の弁財天を参詣する時に寄進したものという。
急な階段を下って、稚児ヶ淵にいく。
途中に芭蕉の 「疑ふな 潮の花も 浦の春」の句碑がある。
下に降りると岩屋である。
洞窟の中に江の島の龍神伝説に基づく展示がされている。 奥に小さな石殿が安置されていて、 小さな獅子のような石の狛犬がいる。
木々の茂るなだらかな道を下っていく。
杉山検校の墓がある。 そこに検校の説明がされているが、盲人のために点字の説明板もある。 検校は17世紀の鍼医で、「江ノ島弁財天に21日間山籠もりして礼拝し、 管鍼の術を創案し治療して、5代将軍・綱吉の信任を得た」人である。