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江の島 その1
小田急の片瀬江ノ島駅で下車する。 その駅舎は竜宮城のイメージに造られている。
江の島は、安芸の厳島、近江の竹生島とともに 日本三大弁財天の一つである。
橋を渡ると、延享4年(1747)の緑青がふいた青銅の鳥居がある。
参道は、みやげもの屋や食事処が並んでいて観光客の人の流れがはげしい。
赤い大きな鳥居があり、それから中全体が江島神社である。
一番初めが辺津宮。
その入り口の赤い鳥居のところに大型で慶応元年(1865)の「江戸」狛犬がいる。 石工は陣内平次郎である。 おかっぱ頭で唇が厚く、ウンがたてがみを口にくわえ、かわいい仕草である。 尾は左右に流れていて「江戸」狛犬の典型である。
辺津宮本殿への石段には瑞心門があり、 右から青と青緑の色鮮やかな唐獅子の大きな絵が飾られている。
摂社の八坂神社がある。
辺津宮の傍らに児玉神社がある。
これは、日露戦争当時満州軍総参謀長として現地に赴き、旅順や満州でロシア軍に 勝利を収めたことで有名な児玉源太郎を祭った神社である。 長い参道を奥に入っていく。
拝殿前に、彫刻が細かく、身体をくねらせて、いかにも獅子の変形といった昭和5年(1930)の 「渡来」狛犬がいる。雌雄とも印がついている。